あおぞら。

ただのサラリーマンの日常です。

基本情報技術者試験を受けてきた

試験を受けてからだいぶ間が空いてしまいましたが、10月15日に平成29年度秋の基本情報技術者を受けてきました。

いろいろあって(後述)、合格発表までドキドキしましたが、無事に受かってました。

(基本情報が終わってから2週間後に会社の試験があり、さらに11月は結婚式もあったので、どたばたしていてゆっくり記事を書く時間がありませんでした。)

受験記録として、ざっくりとまとめておこうと思います。


まず、基本情報技術者という試験ですが、情報処理推進機構(IPA)というところが行っている試験になります。
れっきとした国家資格で、合格すれば経済産業大臣から合格証書がもらえます。
合格率はだいたい20~25%程度で推移しています。H29年は22.1%でした。
合格率をみても、難易度は決して低くなく、それなりに勉強が必要だと言えるでしょう。

午前、午後と試験が2つに分かれています。午前試験はいわゆる暗記問題、午後試験は問題がかなりの長文で出題され、解くには少し考える必要があります。
ボーダーラインは午前、午後ともに60%。

午前はしっかり勉強すれば確実に通ります。
午後は問題との相性や難易度などに左右されるところもあり、運の要素も大きいと思います。多くの人はこの午後の問題に苦戦するのではないでしょうか。午後は5つ(JAVA、C、COBOLアセンブラ表計算)の中から1つを選択するプログラミング言語と、必須問題ののアルゴリズムの2問がそれぞれ20%の配点を占めており、ここをどう攻略するかが大きなカギになるといったところでしょう。

◼午前試験
余裕で突破。8割以上ありました。
幾つか見たことがないものが出てかなり焦りましたが(いまさらPerlなんかについて聞くな!笑)、しっかりと得点を積み重ねられて良かったです。
初見の問題は仕方ないのである程度は絞れるとこは絞って、後は諦めて勘に頼るしか無いですね。


◼午後試験
問題の午後試験。
基本情報の午後試験は長文がたくさん出るので、長文が苦手な人なんかにとっては大変な試験です。解いていてもかなり疲れます。
受験者にとったら午前は軽くパスしてここからが本番といった感じではないですかね!

自己採点は7割(均等も各予備校の配点もほぼ同じだった)でしたし、実際もほぼ自己採点通りでした。
受かりはしましたが、午後はなんともスッキリしない結果となってしまいました、、、
その要因はやはりプログラミングですね。


去年Javaを少し勉強していたし、今年はC#を仕事で使ってるので同じオブジェクト指向Javaならいけるだろうと思い、Javaを選択することに。

単純に表計算を選択すればかなり楽ができたんでしょうけど、プログラマーの端くれとしてのプライドもありますし、基本情報技術者の資格が欲しいというより通信・ITの勉強する上での1つのきっかけとしての受験だったので、その趣旨からしても『表計算ではなくプログラミング言語だな』と選択しませんでした。

一応Javaの対策本を買って勉強しましたが、ページ数も多く、内容もJavaの説明メインの教科書といった感じで、時間の無い中、なかなか読み進めることが出来ませんでした。
それでも過去問を解くと常に5~8割は取れてましたし、満点を取れた回もあり安心してました。
(後に知ったのですが、満点を取れた28年春の回は全体的にめちゃめちゃ簡単で合格率は過去最高の30%だったとか)

しかし、今回のJavaはかなり難化しており、ほぼ壊滅。全然解けませんでした、、、

プログラミングの壊滅により、帰り道は不合格を確信してかなり落ち込みましたが、帰って自己採点すると2~7の選択問題がほぼ満点だったので何とか合格圏に滑り込めてました。

あと、悔いはアルゴリズムですね。
文字の並びに関する問題だったのですが、問題文の文字列の並び順を読み間違えており、2問間違えてしまいました。
配点の大きいアルゴリズムで満点を取れたと確信してたのでかなり痛いミスですし、ショックでした。

今回は過去最低の合格率だったみたいで、とりあえず無事に受かっていてうれしいよりもほっとした感じです。


以下、勉強法を。

⚫午前対策
まず、参考書を一冊買ってきて丸暗記する勢いで何周も読み込みました。
僕はインプレスから出版の『簡単合格 基本情報技術者 教科書』を購入しました。

感想としては、よくまとめられており、図を使った説明などもとても分かりやすくて良かったと思います。この一冊を丸暗記するだけで午前試験は問題ないと思います。

他にも『栢木先生の基本情報技術者教室』、


『キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者

なども評判が良いみたいです。
(実際に試験会場ではこの三冊を持ってる人が圧倒的に多かったですね。)

最初は見慣れない単語が多くあり、読み進めるのもかなり苦しいですが1周、2周くらいで完璧に覚えられる人なんていませんので、肩の力を抜いていきましょう。そこから徐々に『このページは覚えてる!』って所を増やしていけばいいです。

(余談ですが、私も1周目はかなり苦労しながら読み進めていましたが、稼働率の計算など微妙に以前受けたQC検定2級の知識がそのまま使えるところがあって、プチラッキーを味わえました。)


ある程度覚えられてきたら、過去問道場さんや購入した過去問の問題集等で実際に問題を解き、間違えたところを確認して暗記するようにしました。

これくらいやっておけば午前では8割は取れると思います。


あと、午前対策は過去問を解いて間違えたとこだけ参考書などで覚えたらいいと言う人がいます。
僕はそれは良くないと思います。

基本情報の午前試験は過去問と同じような問題が結構出ることがあるので過去問を解いて、その解答を暗記すれば確かに合格点は取れると思います。

単に基本情報技術者の資格が欲しいならそれでもいいですが、ITエンジニアとしての基礎を固めたいのなら参考書を一冊読むべきだと思います。
参考書では単元ごとにまとめられていて、関係のある単語が近くで説明されているため、全体像がつかみやすいと思います。
また、やはり説明のスペースも多くとれるため、丁寧なのでわかりやすいです。



⚫午後対策
午前の対策がある程度進み、ベースとなる知識がついたら、午後対策として過去問題集を解きました。
やったのはこれだけです。

使った過去問題集は参考書の問題集版です。


午後の問題を初めて解くと、最初は文字数の多さに焦りますが、しっかり読めば午前の知識を使って日本語の読解をするだけの問題が多数なので、午前対策がしっかり進んでいればそれなりに点が取れると思います。

僕は過去問を解き初めの頃は時間を気にせず、わかるまで考えてました。そうして問題の出題傾向や解き方などを体に覚えさせました。
最初は3~40分かかる問題もありましたが、慣れてきたら早く解けるようになってくるので心配いりません。
ある程度短い時間で解けるようになったら今度は15分~20分程度で解くようにして時間感覚を身につけました。

この勉強法で試験直前には時間内にしっかり解ききれるようになってると思います。


過去問をやるときは、プログラミング以外の選択問題(問2~7)も全て解いていました。もう一度言いますが、午後はどんな問題が出るか『運』によるところもあるので、実際に本番で自分に合いそうな問題が出る分野はどこかなんてわかりませんしね!

Java対策は以下の参考書を使いました。


◼総括
QC検定2級と同様、しっかり勉強したら受かるレベルの試験だと思います。

あと、何を目標に受けるかですね。

就職や転職のために取りたいなら過去問解いて丸暗記&表計算で効率よく合格するのもありです。

ITの基礎知識を身に付けたいなら参考書を買ってしっかり勉強しましょう。
午前試験はIT業界で使われる用語等がたくさん出てきます。
そのため過去問を丸暗記して60スレスレで受かっているようでは、IT業界では通用しないと思います。


最後に、たまたまでもこの記事を見てくださった皆さんが無事に基本情報技術者に合格されることをお祈りいたします。