むーみん協奏曲

ただのサラリーマンの日常です。

同期が会社を辞めた

先日、同期が会社を辞めた。

会社に入れば誰しもが経験することだろう。

私の代はここまで、まだ誰も辞めていなかった。

あるものは
『俺達の代は優秀だな』
と語り、またあるものは
『誰が最初の1人になるかな』
と予想したりしていた。

彼の配属は東京で、京都にいる私はもう長らく顔を合わせていない。

彼の真意はわからないが、配属先(営業)がなかなかの激務で病んでいたと風の噂で聞いた。

彼の退社を聞いたとき、私は心の奥で少し
『羨ましいな』
と思った。

その真意は簡単だ。なぜなら、私も会社を辞めたいと思っていたから。

もうすぐ入社して丸一年になる。私は研究を捨て、就職したことを『後悔』以外のなんという言葉で表せばよいのかわからない。

会社の何がそんなに気に入らないのか。

仕事が面白くない、
金曜日の退社後は最高に幸せで日曜日の夜はこの世の終わりのような気分になる、
性格に難がある(馬が合わない)先輩がいる、
会社の体質が古い、

挙げればきりがない。

しかし、何が一番嫌なのか。その答えは明白である。

技術者として会社に入ったのに、技術を使った仕事があまりにもないのだ。

私に与えられる仕事は、派遣の女の子をやとってやらせればいいような、いわゆる雑務ばかりである。
雑務をこなしてくれる派遣の女の子をバカにしているわけではない。
それも大切な仕事である。
それをやらないと会社が回らない。

私が言いたいことは、私は技術者である。自分が全く携わってないプロジェクトに関する伝票を処理をするために大学院へ行って研究をしていたのでは無いのだ。

毎日毎日雑務の山を淡々とこなす。
当然、新たな技術などほとんど身に付かない。
そのくせ、時間はかかり残業ばかりの毎日になる。
何とか与えられた雑務の大半をこなす頃には新たな雑務が大量に降りかかってくる。


入社して以降、大した教育も受けていない。
やれOJTだ、仕事は手を動かして覚えろだ、などと新人研修をほとんどやらなかったくせに、実際与えるのは自分達のやりたくない雑務ばかりではないか。

そこに技術があったとしても、技術の深いところなど誰も教えてはくれない。

このままでは技術者として死んでしまうという危機感しかない。



私の会社は超大手ではない。

トヨタ三菱重工業などの、いわゆる超大手と言われている会社からすると資本金も桁が違うし、中小零細、町工場のようなものだと思う。

それでも、会社の規模的には大手に分類され、
保険の営業マンからは
『良いところへ勤めていらっしゃいますね。』
と言われ、マンションの営業マンからは
『お兄さんの会社ならローン組放題ですよ。』
などと言われる。

それゆえ、一応『大手企業』に就職したという安心感と慢心から、技術者としての自分の価値を高めようとしている人がなんと少ないことか。

そして若手に仕事を奪われる恐怖から、大した教育を与えず、面倒な雑務ばかりを『教育』としてやらせる。

結果、若手は仕事が楽しいと感じなくなり、技術が身に付かない焦りとストレスで日々思い悩むことになる。