大津PARCOの閉店
先日、大津PARCOが閉店した。
理由は成績不振だそうだ。
まだ幼かった頃、たまに母に連れられて大津に買い物に行った。
大津には西武百貨店とPARCOが隣接して立っており、大津へ買い物に行くとなると決まって西武百貨店とPARCOへ行くのだ。
私の実家から大津までは少し距離があり、幼い私にとっては大都会に冒険へ行くような気持ちだった。
社会人になって実家へ戻ると車を持つようになり、友人たちが滋賀に遊びに来てくれた際には車を出したりした。
そして京都や大阪へ帰る友人達を送るためによく大津まで車を走らせた。
その際はたまにPARCOでご飯を食べたり、アイスを食べて一休みしたりしたものだ。
そんなPARCOだったが、今はもう映画館しか営業しておらず、大津の夜にキレイなアクセントを加えていた『PARCO』の看板の光は消えてまった。
滋賀にはピエリ守山というショッピングモールがある。
以前まで『日本で一番キレイな廃墟』と呼ばれていた。
私も訪れたことがあるが、ピエリ守山は(おそらく)3階建てで敷地面積もかなり広いにも関わらずほぼテナントが入っていない。ほとん全ての店舗にはネットがかけられており、さながらシャッター街だった。お客さんもほとんどおらず、店内にいる人間といえば清掃の人と受付のお姉さんくらいだった。
そのため『日本で一番キレイな廃棄』と皮肉を込めて呼ばれていたのだ。
そのピエリ守山も一念発起して、H&Mなどのファストファッションを呼び込んだり食品売り場の設置を行い、リニューアルを果たした。
その結果、多くの人で賑わいを見せるようになったという。
私はまだまだ勉強不足で経営やマネジメントのことはよく知らないがピエリはリニューアルを、PARCOは閉店を選んだ。
ピエリのようにお金をかけてリニューアルした結果、客足が戻らなければ大打撃なので閉店を選んだのはやむ無しかもしれない。
近江大橋を渡った対岸にはイオンがあり隣の守山市でピエリが盛り返したとなれば仕方のない判断だろう。
PARCOの跡地には別の商業施設ができるらしい。
それでもPARCOが約20年の歴史に幕を下ろしたことを寂しくおもうひとはたくさんいることだろう。
私も通勤電車の車窓から少し寂しくなった大津の夜景を見て、なんだか切ない気持ちになった。