あおぞら。

ただのサラリーマンの日常です。

夏が終わる

お盆休みが終わった。
っと思ってたら8月も終わろうとしている。

夏の終わりだ。後は残暑で暑い日がだらだらと続き、気がつけば肌寒くなってる。


お盆休みはだいぶのんびりと過ごしてしまった。

今年は遠出する予定も無かったことから、当初は基本情報や会社の昇給試験、プログラミングの勉強をたんまりする予定だったが、兄の帰省や高校野球の誘惑、友人たちに会いに行ったりであまり勉強に時間を割けなかった。
おまけに大学生の頃から、勉強時に使ってた近所のパン屋さんが閉店していたのだから、、、
(一階がレジ二階がイートインスペースになっており、コーヒーはおかわり自由というかなり良心的なお店で重宝していた。川の近くで持ち帰りの人が多いこともあり、イートインスペースは静かな時間が多かった。)

まぁ、今となってはある意味リフレッシュ出来たのだからこういう過ごし方もありっちゃありだと諦めもついている。


そんなお盆休みも終わりに差し掛かった頃、ある同期と飲みに行った。

彼とはたまに飲みに行くが、大半が仕事の話だ。
そんな飲みが面白いのかとよく言われるが、面白い。

彼は技術営業に配属になった。もともと回路設計をしたかったそうで、人事の課長からも希望通り配属は回路設計でほぼ決まりだから、うちの会社に入って欲しいと懇願されたとか。
しかし、蓋を開いたら技術営業に配属。当初は相当ムカついたそうだ。

それでも彼は業務に対してひたむきに頑張っていた。
やりたかった回路の勉強は仕事後や休みの日に行っていたそうだ。

ある日、うちの製品のIoTについて教えてほしいと言われた。
業務でお客さんに説明していくなかで、通信のことなどについてよく分からなかったそうだ。
これをきっかけに彼はIoTに興味を持った。

今まで勉強した回路の知識を使い、自費で基盤を購入してC言語でプログラムを書き、Wi-Fiバイスを作ろうとしているそうだ。

仕事でIoTをやりたくなった彼は、私の部署に異動願いを出すと言っていた。


うちの部署に来ても君の思ってるような仕事は出来ないかもよ、と私は言った。

彼は

それでもいい。初めは雑務や事務作業ばかりでも、開発の現場にいたい。そして、自分のやりたいことがどうしても出来なくて転職したいと思ったとしても、開発にいたというキャリアが自分を助けてくれるはずだから。技術営業を続けていては自分の理想としたエンジニアにはなれない。

と言った。


同期にここまでストイックな人間がいるのかと感心した。

君は本当にストイックだな、と私が言うと
君が頑張っているから負けてられないんだよ、と彼は言った。

なんだか嬉しい気持ちになった。



今の部署に配属されてから、課長からパワハラまがいのことを多々受けている。
管理職でありながら、チームを管理できていないのは明白だった。
私に対しても仕事量を本当に把握してくれてるのかと言いたくなるような仕事の振り方をしてくる。そして、自分の思うように事が進まなければ、私に非がなくても高圧的な態度で怒ってきたり嫌みを言ったりする。

そして、相変わらずプログラムをやりたいと言う希望は聞き入れてもらえない。
この一年半で作ったプログラムは、客先での評価で使うシミュレーションツールを一つだけだった。
(これは別の上司からお願いされて作った。)

正直焦りとイライラは限界だった。


今日も新しい仕事を与えられた。
トラブルの起きた客先のデータを取得してグラフ化することだった。
それを毎日しろとのことだった。

毎日毎日一時間も二時間もエクセルにデータを張り付けてグラフ化するだけの機械的な仕事を与えてきたのだ。

それを見た先輩プログラマ
『こんなのはエンジニアの仕事じゃない。こんなことを君にやらせるのは間違ってる。』
と怒ってくれた。

そして、
『君も自分がプログラマだと思うなら、こんな機械的な仕事はするな。こんなものはプログラムを組んでプログラムにやらせろ。』
と言われた。

確かにその通りだ。
このような機械的な仕事をやらせることはプログラマへの冒涜だ。
そして、これはきっと私の技術への挑戦なんだ。


せっかくC#Javaを勉強したんだ。
C#で作ったシミュレーションツールもバッチリ動いたんだ。

これは私の戦いだ。